奈良交通の中型車たち(日野編その1)


P-RU174AA
(奈22 か1117号車 日野P-RU174AA 奈良[第2]営業所所属 1988年8月 近鉄奈良駅付近にて)

中型車は永らくいすゞ車の独壇場であったが、大型短距軸車両として1988年に登場した。奈良第2営業所に4台、北大和に8台導入されている。奈良の車は当時六条山線専用車両で、車内に英語併記の路線図が貼ってあった。


P-RR172BA
(奈22 か1126号車 日野P-RR172BA 平城営業所所属 撮影年月不明 新田辺駅にて)

京都5308
(京都22か5308号車 日野P-RR172BA 京都営業所所属 新田辺駅にて)

上記1117号車と同じ1988年に導入された、田辺地区専用車両。他社(近畿地区では近鉄バスや南海バス、神姫バス[姫路]など)ではよく見るタイプだが奈良交通では3台しか存在しない少数派で、他社と違い前照灯は片側2灯である。現在は京都支社所属となり、ナンバーも京都へと登録変更されている。2008年に廃車となった。


P-RU174AA
(奈良22 き・・58号車 日野P-RU174AA 郡山営業所所属 2000年冬 奥柳にて)

シルク博の際に導入された車両で、高畑駐車場からの各会場シャトルとして運転されていた。博覧会終了後、この車両のグループは東部山間路線を中心に活躍していたが、多くは中南部に転属している。


P-RU174AA
(奈良22 き・163号車 日野P-RU174AA 郡山営業所所属 撮影年月不明 JR奈良駅にて)

この車は平成2年製造なのだが、ここまでずっと県北部(一部京都支社)のみの導入となっている。以後7年間くらい導入されていないブランクが空くことになる。

京都200 か・421号車
(京都200 か・421号車 日野P-RU174AA 京都支社所属 2003年3月 新田辺駅にて)

京都支社管内の輸送需要に合わせて、奈良地区から転属し、ナンバーを取り直した車もいくつか存在する。写真は元奈良の35号車。

奈良22き・569号車
(奈良22 き・569号車 日野KC-RU1JJCA 北大和営業所所属 2001年撮影 県立奈良病院口にて)

1997年式で久々の中型車登場となった。大型車の同時期の車体と同様にモデルチェンジをしている。北大和に多く導入され、富雄傍示線の近代化と、奈良富雄線の一部路線持ち替えに対応した。

LED
(奈良22 き・566号車 日野KC-RU1JJCA 北大和営業所所属 撮影年月不明 学園前駅北口にて)

およそ KC-代の車両からは方向幕からLED表示器へ換装された車両が多くなる傾向にある。

レインボー
(奈良200 か・125号車 日野KK-HJ1JJHK改 郡山営業所所属 2001年1月 JR奈良駅にて)

RU 系の製造がなくなり、Rainbow の RJ/HJ 系に製造が集約されることになり、奈良交通では久々の Rainbow 導入となった。大型車では左前面下の確認窓がつくのが当たり前になっているが、中型車ではスペースの問題もあって取り付けられていない。その代わりにこの車では左の部分を少し下げている。また後部窓が狭くなっているので、一瞬 RR かと錯覚してしまう。ニーリング機構を搭載する関係でエアサス装備となった。

レインボー
(京都200 か1806号車 日野KK-RJ1JJHK改 京都営業所所属 2016年2月 近鉄新田辺駅にて)

京都営業所にも(奈良営業所からの転属で)レインボーが導入され、LED行先表示器に取り替えられ活躍している。この車両は元奈良200か126号車とのこと。



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