連続ワインディング区間は車の姿がない 奈良r138 赤滝五條線 (2)
r20 下市宗桧線とぶつかった。r138 は青の軽トラックがいる方向に進んで行く。結論から言えばここから五條へ「普通に」行くのなら r20 - 西吉野 - R168 か、r20 - 平原 - r137 の方がいいと思う。
すぐに丹生川と分かれて上りにかかるが、簡易舗装の上っ面が剥がれて砂を撒いたような状態で路面が悪い。ところで、ProAtras W3 はこの周辺道なりではなく、車両通行不可能のルートが県道になっている。Super Mapple は普通に道なりである。奈良県道路網図も SuperMapple のルートを県道にしているようだ。当然私は道なりに進んだ。
r20 交点から1km少々なのにこれだけ登ってきた。このあたりの谷はかなり急峻である。
その ProAtrasW3 では別線が県道になっている区間で、公式なものではないが県道であることを示すポールがあった。この右手には歩道でさっきの r20 まで下る道がある。
八つ川の集落はこんなに標高の高いところにあり、人家が散在している。県道は右折する。
斜面を利用して果樹の栽培が盛んなようだ。吉野川・紀ノ川流域は果樹栽培が盛んな土地柄である。ただし、ふだん車の出入りが多いのはこの果樹園のあたりまでらしい。
果樹園をすぎるとこのように草が大きく道をふさぐ光景が見られる。勾配区間に比べたら舗装はよいのだが。
見通しがきかないまま峠に到着。ここから下りになるが、ここからが意外と長い。
北側区間も無数の林道が分岐していく。一応アスファルト舗装が県道の目印である。この場所は左折が正解。
南側よりも展望が開ける場所が多い。はるか先には吉野川の広い谷が見えるはずだがこの日は気温が高くてそこまではっきり見えない。
果樹園だってあるのだから軽トラくらい通るだろうに、道の半分以上を草が占拠。さっきまでの川沿いのルートとは別の道のようだ。
左に農道が分岐する地点で道幅が広がって、これで険道区間は一応終了。
左から別の広域農道が合流し、まさに標識のように右へヘアピンを曲がりながら降りていく。
さっきまで辿って来た道が見える。この付近は農道整備により拡幅工事中である。あくまで険道整備はついでのようだ。
もう一度ヘアピンになって左に下る地点にバス停があり、ここまでは路線バスが入ってくる。この先は勾配も緩やかになって、しばらくすると快走路になる。
一の木ダムのそばを通ると「柿博物館」の看板。博物館自体は西吉野村だが、この地点はすでに五條市に入っている(西吉野村は2005年に五條市に合併)。柿の葉寿司が名産の土地である。
あまりの気持ちいい道に釣られて左折しそうになるが、険道はここを直進が正解。筆者のように五新線跡のバス専用道が出てきたといって喜んでいる人はミスコースしている。ただし、世間一般の基準で言えば左折する方が道が広くて走りやすい。
市道と交差するがこちらが一時停止。右に行けば r137 に出る。
高校野球で有名な智辯学園の側を通って、道なりに左折する。
大型バスの表示の通りに険道は右折する。
辯天宗本部横をすぎてJA前だが、左手の木の裏側にある道へ進む。すぐ先で一方通行の道が分岐するがそれは険道ではない。
R168 にぶつかる大川橋南詰が終点。
この険道は、黒滝村内、R309分岐−r20交点、r20交点−奥谷、奥谷−五條市くらいの4つのブロックに分かれ、全線を走破する人は私のような物好きだけと思われる。黒滝村内や r20 交点までの区間はレジャー施設が点在して、週末や夏休みなどはサンデードライバーが多いので注意が必要。r20 交点から奥谷地区までの間は車の姿はほとんどみかけなかった。舗装は立派なのだが、これで舗装が荒れていれば廃道扱いされてしまいそうだ。奥谷地区から先は快走路もあるのだが、基本的には地元車がほとんどの利用であるようだ。
(C) 昭文社
険道的にハイライトである中盤のワインディング区間だが、r20 を境にまったく内容の違う道で、南側は蛇行する丹生川に沿った平坦なルート、r20 より北は見通しの悪い峠道である。