夏はジャングル化著しい 三重r781 都祁名張線

取材:2005年7月

険道781号線は奈良県の旧都祁村(現:奈良市)、名阪国道針インターの南から直線的に東をめざし、R165 に至る東西筋の県道である。奈良県内は一般的な県道なのだが三重県内は一転して険道色が濃くなる。今回は終点側からレポートする。

名張市坂の下 R165 を奈良県側から名張市街方向を向いて走行中。坂の下交差点から r781 アタックは始まる。当然ながら青看などは存在しない。そりゃそうだ、一般の善良な市民が迷いこんだらたいへんである。

名張市安倍田 分岐した直後。ヘキサなども当然ない。どこからどう見てもこの先民家の軒先につっこんで行き止まりの風情であり、県境を越えられそうな雰囲気は一滴もない。

名張市安倍田 それでも迷いこんだ哀れな他所者子羊のために看板がつけてあった。

名張市安倍田 結構な急勾配で集落の中を進むが、竹やぶが目立つのは奈良険道とちょっと違う点。

名張市安倍田 断っておくが、見知らぬ民家の裏に不法侵入しているのではない。正面に進む道はれっきとした県道のはずである。


名張市安倍田 これまででもたいがい狭いのだが、集落を抜けると輪をかけて狭くなって行く。気持ち程度に反射材が立ててあるが、夜は酷県道慣れしていても4輪の方はここで引き返した方傷は浅くてすむ。なぜなら1.0車線のままヘアピンがあるから。軽四でも切り換えさないと無理だとか。

名張市安倍田 振り返るとR165の通っている宇陀川の谷が見える。ここまでは結構な勾配である。

名張市安倍田 落ち葉の季節じゃないのに道には枝や葉が散乱し、ふだん交通量がいかに少ないかわかる。

名張市安倍田 段差注意という意味ありげな看板があるのだが、どこにも段差がない…。段差よりも枯れ葉の方が要注意。

名張市安倍田 完全1.0車線で両脇からは草が生えまくり。狭いのに道路の中央には草が生えていて、どこを通ればよいのやら。夕方で日没が近い上に夕立の雷鳴までしてきて半泣きになっていた。

名張市安倍田 暗やみからは抜けたが道はさらに荒れて行く。付近に田畑がないので農業関係の車両すら通らないようだ。

名張市安倍田 とうとう舗装のアスファルトが見えないナチュラルダート。廃道一歩手前である。

名張市安倍田 かなり上った地点に崩落の修復された跡があった。去年の秋くらいから三重県側が全面通行止だったのはこれが原因らしい。こんなところまで建設資材をもってくるのもたいへんだ。

奈良県 崩落地点からすぐに県境へ到着。これなら資材は奈良県側から運べば無問題か。


戻る