険道的には小粒だが使えないやつ 奈良r214 月瀬三ヶ瀬線
取材:2003年2月
取材:2005年7月
奈良県道214号線は、旧月ヶ瀬村(奈良市に合併)から南下し、最後に少しだけ山添村に入って r80 に合流する南北筋の県道。
なお、起点は地図によって異なっており、Super Mapple では r753 交点(京都府境のあたり)から結構な急勾配を下ってr82に重複しているが、ProAtrasW ではこの区間は r753 の枝線という扱いになっていて定かではない。公式資料では「月ヶ瀬村月瀬」となっているが、これまた謎である。
(上の前書きの続き)何が謎かというと、r4(r82重複)から分岐するこの地点は「月瀬」ではなく「嵩(だけ)」というところである。どういうことなんだろうか。
これがその入口。酷険道ファンの心の琴線に触れる規制標識(予告)が鎮座している。結構な急勾配で湖畔に分かれを告げる。この先に駐車場とトイレがある。観梅の時期には r4・r82 周辺の駐車場・トイレは大混雑なので穴場かもしれない。
右に月瀬集落へ向かう(と看板は語っている)道がある。まさかこれが元の県道ではあるまい…。
分かりにくいが r276 月ヶ瀬梅林山添線(といっても一つも梅林など近くにない)が左へ分岐して行く。r276 は幅員制限はない。1ヵ所分かりにくいT字路があるほかは r214 より快適な道である。一般市民的には r276 がお勧め。逸般市民の私は右へ。
ヘアピンで高度を稼いだ先に赤い欄干の派手な橋があった。この谷は結構深いので驚いた。
もちろん、最初から最後まで2車線ならこのコーナーに登場するわけない。左にぎりぎり車を入れているが、当日ここで地元の方が洗車しておられて、完全にミスコースして民家の軒先に入ってしまったのかと驚いてしまった。
デジカメが広角ぎみなので多少誇張はされているが、まじめな話、それまでの幅員の1/3くらいになった。
狭隘路に入ってほどなくガードレールもない地味な橋で川を渡る。後から考えるとこれが幅員制限の元凶らしい。クランクになっているので橋の幅員を使い切れない所が険道である。
(逆方向を見て撮影)
林の中と農地が交互に現れる。田畑があるので、地元の農家の方の車は通行する。道の中央の色が変わっていて怪しい感じだが苔や草が生えるほど荒れているわけではなかった。
夏の花が険道めぐりのとがった気持ちを和らげてくれる。
こちらはしょぼいまま r80 にぶつかった。r214は左方向へ重複して進む。この先の終点までの区間もしょぼいのだがとりあえずここまで。
この区間について言えば、r274 の方がマシであるし、さらにすぐ西側には広域農道があり、農道がゆえ多少勾配はあるもののセンターラインのある2車線道である。いわば、広域農道>r274>r214 という順序だ。