名実伴わなくなった近鉄八木駅前県道

取材:2008年3月

まずは3枚地図を見て頂きたい。

地図1
(Mapfan 5 より。©インクリメントP 1997-1999)

これがそもそもの大和八木駅南口付近の様子。駅前を通過する県道は1本のようにしか見えないが、南北筋はr158(大和八木停車場線)、東西筋はr206(豊浦大和八木停車場線)という別の路線になっている。r158はこの画面の中で完結しているが、r206はR24やR165と複雑に重複しながら明日香村へ延びている(保育所の横にある南北のオレンジ色の線がそう)。そもそもなんでこんなけったいな路線になったかは私ごときに分かる話ではない。

地図2
(SuperMapple 8 より。©昭文社 2000-2007)

これが再開発工事中の様子に近いもの。この地図では駅前すぐそばまで延びている一方通行路まで県道指定されているがさすがにこれは眉唾。ただ、最初の地図でパチンコ屋さんがあったあたりが更地になっているのが分かる。

地図3
(ProAtras SV3 ©アルプス社 2007)

これがロータリーが書き込まれた地図。さて現地はどうなっているやら。

駅南口 近鉄大和八木駅を下りて南口へ。以前ならタクシープールがあったのだが、今目の前に広がるのはトラ柵。

駅前 ロータリーの場所がずれているから仕方ないとはいえ、中途半端なのは奈良クオリティか。今はただの行き止まりになっているので注意が必要。この日も1台車が迷いこんでいた。

駅前 これが本来の県道、r206。この日はたまたま引っ越しトラックが止まっていた。見ての通りすぐ先はロータリーで、西行き(ロータリーから出る方向)の一方通行路になったようだ。

駅前 一方、こっちも県道r158。白い車が出て来ている場所から南は問題ないが、さっきの r206 が一方通行になった関係で、白い車の交差点までは巻き添えで一方通行になった。分かりにくいが進入禁止の置き標識がある。

駅前 これはその一方通行限界地点からロータリー方向へ向かう道。r206の一本南の筋にあたる。こちらは歩道付きで明らかに県道より立派なのはよくある話。

駅前 これがロータリー。タクシーが止まっている場所あたりから左に延びるのが r206。

駅前 ロータリーの反対側。マイクロバスが止まっているあたりから右に延びるのが r206 のはず。

駅前 こちら側は歩行者保護のためポールが立てられていて車は入れない。ワンボックス車はバックしてくるところ。

r206 のこの区間の指定をやめればいいと思うのだが、そうなると今度は路線名と実態があわなくなるので、県はどうするつもりなのだろうか。

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