2011年7月 岐阜・北勢のりまわり


この記事はmixiのブログに掲載したものを再構成したものです。

早朝の京都駅で新幹線米原までの自由席特急券と在来線大垣までの乗車券を購入。直前ののぞみで名古屋まで行って大垣まで戻ってもほぼ一緒というのはびっくりでした。

がらすきのひかり自由席で1駅。輪行の兄さん方も同じく1駅で下車したんですが、どこに行くんですかね。こっちは在来線上り本線で待機…。と米原止の普通電車が入ってきて高校生で大混雑してます。次の上り、乗車位置が↑になっているのでひょっとして…と思ったらやっぱり117系8両編成でした。調べてみたら2009年10月にも同じ列車に乗っていた私。その当時は快速岡崎行(名古屋から普通)だったんですがこの当時すでに大垣までに短縮されています。

前回は名古屋で降りて大須商店街などを歩いたんですが、今回はまさに大垣がとりあえずの目的地。 近江長岡で伊吹山へ向かう登山客を降ろすと垂井まで閑散。前回と同じく垂井で大量乗車して終点大垣に到着。

117系東海色
この姿も2013年春で見納めになりました。

さて、到着したそのホームの先端に簡易改札があり、すでにレールバスが停車しています。ロングシートの標準的なレールバスだがさらっと乗客が埋まっています。

レールバス

樽見鉄道専用、というか、国鉄時代からキハ20が止まっているのを何度か見た切り欠きホームから出発するのですが、外側にも樽見鉄道の貨物列車用出発信号機が。そういえば朝ラッシュ時に機関車牽引の客車列車も運行してたのを思い出しました。家に帰って調べてみたら貨物輸送はすでに終了したんですか。

しばらく本線と並走し、ちょっと分岐するあたりで東大垣到着。この手の駅は国鉄名物でしたね。 矢島線→由利高原鉄道の薬師堂駅とか、宇部線の上嘉川とか。伊東線の来宮(運転上は東海道本線にも信号があるみたいだけど)とか。 ただまあ、東大垣に着くまでにすれ違った電車の本数の多いこと。

揖斐川を渡って進行方向を北に向けます。時間帯の加減もあり、乗客の動きは鈍くあまり増減なし。ショッピングセンターそばに作られたモレラ岐阜前で少々降車客、そして親子連れが乗車。と思ったら、子供たち2人だけで樽見に待つおばあちゃんを訪ねる小さな旅なんだとか。お母さんは列車が樽見直通と思っていたそうなのですが、実はこの先乗り継ぎがあるのに気付いたらしく運転士さんに言付けして降りていきました。

本巣駅

2駅先の本巣で車両交換。ホームの向かい側にちょっと新しいレールバスが止まっています。以前は貨車や廃車車両がたくさん留置されていたらしい構内は寂しい限り。運転士も交替して樽見に向かいます。駅すぐ北に小さい橋。両側が土手なので天井川かと思ったのですが、地図を見るとバスも通っているとか。前後の道路が不自然に緩やかな曲線になっているので線路跡なんでしょうか。ネットで調べてもそれらしい答えは見つかりませんでした。

(補足)mixi上のコメントで、R157旧道と教えて頂きました。ありがとうございました。

木知原駅のよみかたは「こち」までは読めたけど「ぼら」だとは思いませんでした。根尾川に沿って狭い渓谷を進むのですが、途中の鉄橋では減速サービスも。新緑から深緑に変わる季節で綺麗。日当駅で撮り鉄の方が下車。まだ咲いているアジサイと絡めるのでしょうか。

で、終点樽見に到着。こどもたちのお迎えのおばあさんがホームに立っておられて笑顔に。ほとんどの乗客はうすずみ温泉の送迎バスに乗車していき、折り返す物好きは私一人でした。

樽見駅

樽見からの帰りは空気輸送かと思ったのですが、発車間際にぱらぱらと乗客が集まってきました。が、なぜか私以外は全員女性。男性陣はマイカーなのだろうか。日当駅でさっきの撮り鉄2氏が乗車。

行きはかなり降車客が多かった谷汲口で下車します。すでに駅前にバスがいるのですが発車は30分後。

保存車両

近くでオハフ33が静態保存されているのですが、屋根がないこともあって腐食が激しく余命いくばくかといったところです。本巣で交換したと思われる下り列車に接続してバスは発車。10人前後の乗客がありました。近くに鮎をとる「やな」があってのぼりが出ているのですが、そんなのに寄っている時間はこれっぽっちもない。タイトなスケジュールを組んだのは自分なので文句を言う筋合いはないですが、せっかくシーズンなのにもったいない…

揖斐川町コミュニティバスなのですが車両は一般路線車。揖斐川町の補助も出ている車両ですが 専用車両とは断定できないため、私の基準では名阪近鉄バスの路線扱いになります。10分ほどで谷汲山華巌寺の駐車場に着くのですが、手前に名鉄の保存車がちらと。あ、谷汲線の跡か。 すっかり忘れてて、家に帰って記録調べてやっと乗っていたことを発見。黒野で乗り降りした記録はあるので勘違いではないと思うけど 何も覚えてないところを見ると、途中寝ていたらしい…。これが駆け足乗り潰しの悪いところですな。

ここで約30分待ち乗り換えなのですが、都合でタクシーがいれば先行しようと思ったけど見当たらず。なんとなくフラフラと揖斐方向へ歩いていたら水月亭というお店を発見しました。これはラッキー。山菜定食でお昼ごはんにすることにしました。寄せ豆腐がついてますね。
昼食

暑くてもあっさりなので食べやすいです。バスの時間には十分間に合ったのですが、次々車が入って行ったのでいいタイミングだったみたいです。

さて、この谷汲は台地になっているのか、南に向かうと小さい山脈を超える必要があり、この岐阜r251もトンネルを抜けるとものすごくRの小さい4連ヘアピンが待っています。ドリフト小僧が出回るほどの高速コースではないらしく路面にはブラックマークは見当たらず。 でもこういうコースに限って動画を回していませんでした。せっかく展望席に座ってたのに orz

揖斐高校の脇を抜けて本揖斐で転回。このバス停が名鉄駅跡らしいです。跡形もないのでまったく実感がわきません。当時乗ったバスも同じルートだった揖斐川町役場に寄り道してから揖斐川とその支流を越えます。

揖斐川

ほどなく揖斐駅に到着。おいおい、駅前にはまだ近鉄と書いてあるよ。旧近鉄→養老鉄道揖斐駅も元貨物駅で引き込み線の用地の跡が残っています。

揖斐駅

すぐの接続で大垣行がやってきました。1M2Tの平坦線ならではのエコノミー編成で、本家近鉄名古屋線の1810系を思い出します。名古屋線も今は1020系(←京橿線920系)や2050系(←大阪線)などの 移籍車が増えたこともあり2M1T車の方が多いです。あ、2000系は生え抜きか。昔一度だけ大阪線に貸し出されたのを見たことがあったけど。

昔に乗った時の写真が出てきたので参考まで。当時は支線級だと非冷房当たり前の時代でした。

近鉄時代の揖斐駅

話は戻ってせっかくなので電動車に…と思ったら主抵抗器からの排熱がハンパないのでいそいそとT車に逃げこみました。近鉄時代になかったトイレがついた車両のようです。おっと、中間T車はサイクルトレインでは自転車持ち込み指定車両でした。

大垣駅で同一ホームの桑名行に乗り換え。こちらもたまたま座った車両が自転車持ち込み車両でした。急に下校高校生の姿が増えてきたが、サイクルトレインは平日は実施しないこともあって通学には使えない決まりで、自転車持ち込みは一般の人ばかり。

あっちもこっちも自転車

養老駅には昔と同じくひょうたんが吊るして…あったような気がします。自分でつっこみますが、要するに眠くて後は爆睡。気がついたら桑名の2つ手前でした。 桑名で連絡改札を抜けて養老鉄道完乗とあいなりました。

桑名で近鉄から経営移管されたといえばもう1つ、三岐鉄道北勢線があります。まあ、さっき養老鉄道ホームから電車が出て行くところが見えたんだけど。

テレテレと駅前を歩いて久々の西桑名駅。1987年のGWっていうから中学生のころに乗って以来です。あの当時はまだ旧型車も現役でした。 おっと、あの頃はさらに交換駅では右側通行でしたね。今は左側通行。

過去の北勢線

しばらく待って阿下喜行が到着。珍しい4両編成の列車だったのだが、サイドに大きいルーバーがついていてびっくり。中に入ると冷風装置と電源制御盤のスペースができてました。

中間車

が、阿下喜方先頭の電動車は艤装スペースの問題からか非冷房。

床上設置の簡易冷房なんて…とJR西の105系WAU202を思い出したんですが、あとで先頭車に行ったら温度差があるのがちゃんと分かります。おみそれしました。貫通扉に「非冷房車」とステッカーが貼ってあります。

それにしても。近鉄時代に北勢線の旧型車を淘汰する際に電動車を新製し、旧型車を電装解除した車両を中間車として利用するといういかにも軽便鉄道的な手法で車両を入替えたわけですが、中間車は経歴もバラバラ、運転台撤去車も混ざっていてバラエティ豊かです。中間運転台があった車両は冷房機器を車両の隅に設置できないのでデッドスペースができてしまってます。当然のごとく屋根の高さはあっていません。これもある意味、近鉄名物ですね。

いよいよ終着駅阿下喜に到着。これで今日のミッションはコンプリート。3路線を日帰りで完乗できるとは最近なかなかない快挙です。そばに軽便鉄道博物館ができていて、昔使われていたという転車台などが復元されています。

ミニ鉄道

駅近くには温泉もあるのですが、暑さと疲れで結局来た電車で引き返すことにしました。

東員で交換待ちで10分くらい停車。ここで待つのなら阿下喜の停車時間を長くしてくれたらうれしいんだけど。ここは乗務員交替が行なわれる駅ですが、下りは女性運転士さんでした。

在良(ありよし)でさらに特徴的な編成と交換。が、写真を取りそこねました。前回見たかった編成だったのですが、三岐カラーの黄色になって初めて実物を見れました。これも軽便鉄道っぽい編成です。

感動のうちに西桑名到着。駅前ビルでハマグリのつくだ煮を買って帰途についたのでした。

西桑名駅

(余談)

次の電車が急行だったので、四日市まで進んで駅のうどん屋さんで伊勢うどん。また次の特急が微妙な時間だったので、津で準甲特急に間に合うかと思って急行に乗ったのですが…。

次の塩浜で名伊特急を待避。DD51の元気な姿は見れたけど。あとの停車駅を見ると、あ。江戸橋!

ここで抜かれると津での乗り継ぎはムリ。果たして…

江戸橋で7分も停車してしっかり特急待避。くっそー。



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