行き止まり駅脱出法(近畿編)
●京阪電鉄 坂本駅
JR湖西線比叡山坂本(旧:叡山)駅まで歩いて5分。近くには日吉神社があり、ケーブルカーで比叡山へ上り、バスやケーブルを乗り継いで叡山電鉄の八瀬比叡山口駅へ出ることも可能。比叡山側のケーブルカーは眺望もよくお薦め。
●信楽高原鉄道 信楽駅
信楽はかつて国鉄バスの接続点で、水口・石山・奈良へのバスが出ていましたが、2002年に残っていた路線もすべて廃止されてしまいました(石山線は代替バスがあるとの情報)。あと1つは帝産湖南交通バスがJRバスとは別ルートで石山を結んでいて、こちらは1時間に1本程度運行されています。
●近江鉄道 多賀駅
あえて言うなら、名神高速の多賀サービスエリアが近いので、高速バスとの乗り継ぎは可能かも知れませんが、分岐駅の高宮までわずかなので、よほど折り返し時間が長くない限りは戻る方がよいでしょう。
●叡山電鉄 鞍馬駅
ここはもはや都市近郊ではないので、他の交通手段はありません。鞍馬寺を拝観するなり、駅近くの温泉に入るなりしておとなしく折り返しましょう。
●叡山電鉄 八瀬遊園駅
前述の比叡山回遊ルートのほか、京都市内と大原方面を結ぶバスがこの駅前を経由します。駅名の八瀬遊園は遊園地としての遊具を活用して京都スポーツガーデンとなったり、再び「森のゆうえんち」となったり、変化がみられます。
●叡山電鉄 出町柳駅
「かつて」行き止まり駅でした。現在は京阪電鉄が接続しています。昔は三条駅から10分ほどバスに揺られるのが常でした。終点一つ手前の元田中駅で降りると東山通りを経由する市バスにも乗り換えられます。
●京都市営地下鉄 国際会館駅
京都バスが岩倉方面への路線を運行していますが、叡山電鉄の岩倉駅前は通らないので、八幡前で降りて電車に乗り継ぐ方が近そうです。地図で見ると国際会館駅の真北が岩倉駅なのですが、学校があるのでバスは大回りしています。
●京福電鉄 北野白梅町駅
京都市街なので市バスがたくさん走っています。循環系統で北大路へ出るもよし、南に下がって円町に出るのもよし。ただし、行楽期間は渋滞でとんでもなくバスが遅れることもあります。京都はなるべく地下鉄や電車で移動するのがコツです。
●京福電鉄 嵐山駅、阪急 嵐山駅
両駅の間には桂川が流れていて、有名な渡月橋があります。乗りつぶし派でなくとも足を運ぶ有名ポイントですね。阪急嵐山駅には高雄方面へのバスポールが立っていますが、季節運行のようです。
●嵯峨野観光鉄道 トロッコ亀岡駅
山陰本線の旧線路跡を利用した鉄道として有名。亀岡を称していますが、JR亀岡駅ではなく、JR馬堀駅から300mほど離れた場所になります。亀岡駅から京阪京都交通バスが出ています。
●【加悦鉄道 加悦駅】…すでに廃止
当時平行道路に路線バスがあり、帰りは時間の都合でバスに乗ったような…。現在はカヤフェローラインが路線バスを運行しています。このカヤ興産という会社は貸切事業に力を入れているようで、観光バスを時々みかけます。また、加悦から福知山へ抜ける「ちりめん街道」を走る京都交通バスもあるようです。
●京阪電鉄 宇治駅
ここも有名観光地「宇治橋」を渡って300mほど歩くとJR宇治駅に出ます。バスもあるのですが、観光シーズンの渋滞は酷いので歩いた方がよいでしょう。宇治からは、近鉄京都線の大久保駅経由で京阪淀駅へ出るバスも運行されています。
●北大阪急行 千里中央駅
ここは行き止まりというには失礼なくらいバス網の中心となっています。阪急千里線の主要駅、JR吹田・岸部方面、万博公園から茨木方面、阪急宝塚線豊中方面と各方面へバスが頻発しています。あ、そうそう。大阪モノレールを忘れていました。
●大阪モノレール 彩都西駅
ほかの駅に出れるバスはないようです。
●大阪モノレール 門真南駅
大阪市バスが一部乗り入れしているほか、京阪バスが古川橋駅方面への路線を運行しています。
●阪急電鉄 北千里駅・箕面駅
千里中央方面へのバスが頻発しています。箕面からは池田方面への路線もあります。
●京阪電鉄 私市(きさいち)駅
ちょっと前までは、近鉄東生駒駅からのバス(実際には駅まで徒歩3分ほど)があったのですがなくなってしまいました。現在は、京阪交野市から県境を越えて生駒市・四条畷市にまたがる住宅地へのバスがあります。乗り継げば生駒や四条畷方向へ出ることが可能です。また、近くにあるくろんど池周辺のハイキングコースで生駒市の傍示へ出て富雄駅へバスという方法もあります。
●大阪市営地下鉄 大日駅
大阪モノレールが開業するまでは行き止まりでした。京阪バスが守口市駅方面へのバスを頻発しています。大日駅はすでに大阪市から外れているので市バスは多くありません。
●大阪市営地下鉄 南巽駅
バスターミナルは終点1つ手前の北巽駅に併設されています。コミュニティバスでJR加美駅に抜けることができますが本数はやや少なめ。s
●大阪市営地下鉄 八尾南駅
ここも大日同様大阪市ではないので、市バスはありません。近鉄バスが、近鉄南大阪線藤井寺駅と、JR八尾駅前経由近鉄八尾駅への路線を運行しています。
●JR桜島線 桜島駅
駅前徒歩2分くらいの所から大阪市営渡船(無料)があり、対岸の天保山へ渡ることができます。USJ 開業でこの渡船コースが人気だとか。
写真の対岸が桜島になります。
●【JR片町線(学研都市線) 片町駅】…すでに廃止
乗りつぶし派の人はそのまま京橋に戻ることがほとんどだったと思われますが、駅前からは京阪天満橋駅方面へ向かすバスが今でも運行されています。京阪の片町駅とともに駅名が消え去ってしまいました。
●近鉄 信貴山口駅
駅名の通り、信貴山へ上がるケーブルカーに接続しています。山上のバスが繋がれば、奈良県の近鉄生駒線信貴山下駅へ出ることができます。
●近鉄 柏原駅
柏原駅はJRとの共同使用駅ですが、近鉄の特例で、近鉄大阪線堅下(かたしも)駅との定期券乗り継ぎが認められています。柏原駅の東口からでしたら、堅下駅まで徒歩5分ほどです。
●南海電鉄 汐見橋駅
大阪市内とは思えない、かつて片町駅と並び評された?うらぶれた終着駅。地図を見ればお分かりだと思いますが、地下鉄の桜川駅のすぐそばです。バスはなんば・大正橋(JR大正駅前)方面へ頻発しており、なかなかこない千日前線を待つよりはバスの方がいい場合もあるかも知れません。計画ではここから地下線で北上するとか。
●南海電鉄 高師浜(たかしのはま)駅
私は折り返しましたが、本線の羽衣駅まで歩いても 500mほどと思われます。
●南海電鉄 多奈川駅
バスでみさき公園方向へ戻る路線があるようですが、私はここから1駅歩いて戻って、深日港から洲本港へ渡りました。しかし、明石海峡大橋の開通で淡路航路はなくなり、多奈川急行も思い出話になってしまいました。
●水間鉄道 水間駅
駅前から水間観音へのバスは出ているのですが、貝塚方向へのバスの存在がはっきりしませんでした。結局折り返しの便でとんぼ帰りしています。
●阪神電鉄 武庫川団地前駅
武庫川団地へは阪神電鉄バスが路線網を広げているのですが、どういうわけか駅前にはバス停がありませんでした。数分歩けば阪神甲子園駅前方面へのバスが出ています。今は昼間でも武庫川駅に急行が止まるようになりました(かつては夜間のみ停車)から、無理に甲子園駅に出なくとも移動はたやすいと思います。
●阪急電鉄 甲陽園駅
電車の駅は阪急でも駅前を通るバスは阪神バスで、阪神西宮駅へ出る循環バスが走っています。乗りつぶしで時間最優先の方は戻る方がよいでしょう。
●阪急電鉄 伊丹駅
あの震災で倒壊し大きな被害が出た場所。現在は仮駅からもとの駅に復帰し、宝塚方向へ線路を延ばすのは諦めたように見えます。駅前は阪急バスと伊丹市バスのターミナルになっていて、市バスは市内各方面と空港、塚口方面、阪急バスは尼崎・川西能勢口方面の路線が目立っています。JR伊丹駅へも徒歩で10分足らずの距離で、JR伊丹駅そばにショッピングセンターができたためバスが頻発するようになりました。
●神戸電鉄 有馬温泉駅
その名の通り、有馬温泉の温泉郷入口にある駅です。少し歩けば阪急バスのバスターミナルがあり、そこから大阪方面への高速バスや、芦有(ろゆう)道路を経由する阪急芦屋川、JR芦屋駅方面へのバスが出ています。
●神戸電鉄 ウッディタウン中央駅
バスは住宅地への路線が中心で(当然ですね)、駅を結ぶものは少ないです。第1期開業駅であるフラワータウンは三ノ宮行急行バスやJR新三田駅へ出る路線もあります。
●神戸市営地下鉄 三宮・花時計前駅
わざわざ山手線三宮と区別している通り、JR三ノ宮・阪急三宮駅とは徒歩5分程度離れています。阪神三宮駅とは地下街で結ばれています。ちなみに、同じ湾岸線の反対側の終点、新長田駅は山手・西神線とコンコースで結ばれています。
●神戸市営地下鉄 西神中央駅
神戸市営バスと神姫バスが乗り入れてターミナルを形成しています。他の鉄道駅への路線は、明石駅への神姫バスが頻発しているほか、若干本数は減るものの、神戸電鉄の押部谷駅へ出るものもあります。このほかにも少数ですが三木行やJR大久保駅行もあります。
●三木鉄道 三木駅
旧国鉄三木線。神戸電鉄の三木駅には 700m近く距離があります。確かコミュニティバスがあるという話も聞いたのですが、未確認です。神姫バスの三木であれば少し距離は近くなります。ここからは明石方面へのバスが出ているほか、三宮への急行バスや三田方面へのバスもあります。小野・西脇方面へのバスもありますが、旗が立っている場所とは乗り場が少し違い、交番のある交差点から福有橋方向へ向かったところになります。(バスターミナル前が一方通行路のため)
●北条鉄道 北条町駅
旧国鉄北条線。加西市に合併してからずいぶん経過しても相変わらず駅名は北条のままです。かつての北条線は北条町で必ず1時間程度停泊したので乗りつぶしの時に苦労された方は多いのではないでしょうか。乗り継ぎポイントの1つは神姫バスの北条ターミナルで、ここからは小野・姫路・高砂へのバスが出ていますが、姫路行は1時間に1〜2本あるものの、他は本数が少ないので事前調査が必要でしょう。もう1つは中国高速バスで、北条バス停があります。駅からだと徒歩15分は余裕を見ておいた方がいいと思います。うまく繋がれば一気に新大阪などへ抜けることが可能です。
●【国鉄 鍛冶屋駅】…すでに廃止
JR化後もしばらく存続していた鍛冶屋線ですが、現在は廃止となっています。私が乗った当時はスケジュールの都合上折り返したのですが、現在は西脇からバスが出ていて、鍛冶屋を通り越してさらに奥の町まで入っています。西脇のバスターミナルは旧鍛冶屋線西脇駅の跡地で、今の加古川線西脇市駅からだとかなりの距離があります。西脇市駅−西脇間のバスもあるのですが、本数がそれほど多くありません。むしろ三宮−西脇間急行バスが主役といってもよいでしょう。西脇から福知山線柏原(かいばら)へのバスもあったのですが、こちらは廃止になったようです。
●【国鉄 高砂駅】…すでに廃止
高砂線は終点1つ手前の高砂北口駅が山陽電鉄の高砂駅前にありました。旧高砂駅は現在神姫バスの代替路線が使用しているが本数はそれほどありません。山陽電鉄高砂駅までは徒歩6〜7分くらいでしょうか。山陽電鉄高砂駅の北口にもバス乗り場がありますが、ここからは加古川行きはありません(たぶん今も。現状については疎いもので)。
●【国鉄 飾磨港駅】…すでに廃止
当時は後行程の関係もあるし、地理に疎かったので折り返しで踏破。現在の地図でいえば、姫路港のフェリー乗り場のすぐ近くのようです。姫路市バスがあるようです。
写真は線路跡で、山陽電鉄の亀山−飾磨間車内から撮影。
●山陽電鉄 網干駅
JR山陽本線の網干駅とは 3km 弱離れていますが、この間を結ぶ神姫バスと姫路市バスがあり、だいたい 30分に1本程度は運転されているようです。神姫バスの一部は龍野(といっても山陽本線の竜野ではなく、姫新線の本竜野が近い)方向へ直通します。
●近鉄 御所駅
JR御所駅は目の前ですが、改札口が反対側にあるため歩くと5分くらいかかります。ただJR和歌山線のこの区間はあまり本数が多くないので、駅前からバスで高田市・近鉄高田駅方向へ戻る方がよいかも知れません。
●近鉄 吉野駅
ここは吉野山へ上る方向のバスとロープウェイが接続するだけで、他の方向への交通機関はありません。終点2つ手前の大和上市駅からは川上村方面へのバスや橿原神宮前駅・八木駅方面へのバスが出ています。
●【南海 水軒駅】…すでに廃止
雑賀崎という観光スポットが近いのに、一日2本しか電車がこない駅で、2002年に廃止されてしまいました。乗車当時は近くのバス路線が分かりにくかったので、実際には折り返しになりました。今の終点和歌山港駅は徳島航路の船着き場と連絡橋で結ばれています。
●南海加太線 加太駅
大阪府へ抜けるバスはありません。
●南海→和歌山電鉄 貴志川駅
訪れた時には貴志川−岩出の路線バスが廃止になった直後で、折り返し電車に乗車となりました。岩出へのルートは現在はコミュニティバスがあるという噂も。
●【野上電鉄 日方駅、登山口駅】…すでに廃止
日方駅はJR海南駅の東口にありました。今は海南駅が高架になったので当時の面影はあまり残っていないかもしれません。登山口駅からの交通機関は当時調べていなかったので、そのまま電車で折り返しました。
●有田鉄道 金屋口駅
先に進むバス路線はなかったようです。当時はまだ鉄道の運転本数が多かったので、折り返し列車で戻っています。
●紀州鉄道 西御坊駅
かつては日高川駅まで伸びていたのですが、私が訪れたときには西御坊から先は廃止された後でした。市街を歩いて御坊南海バスでJR御坊駅に戻っています。