奈良交通の中型車たち いすゞ編1


BA20
(奈22 か・475号車 いすゞBA20 奈良[第2]営業所所属 1988年8月 近鉄奈良駅付近にて)

奈良交通の中型標準車両だった車。この 475号車のグループは六条山線などでも活躍した車だそうだ。シルクロード博までは路線や臨時波動用も含めて相当な数が活躍していたが、シルク博輸送車両が奈良[第2]営業所に入り定期バスのほとんどの運用を置き換え、中南部に移っていった。現在はそれらの車両も淘汰がすすんで姿を消した。画質が極めて悪いが、主役だった車両にしては写っている写真がほとんどないのである。

BA20
(奈22 か・587号車 いすゞBA20 橿原営業所所属 1991年 八木駅にて)

中期型の BA20 で、前扉のガラスが上下繋がったタイプになっているほか、シートも改善された。橿原地区の車の中扉は完全に開かないように細工がしてある車が多かった。(追記:これは寒冷地対策で、運転席から切り替え可能とのこと。情報提供ありがとうございます)


ECM430
(奈良22 か・606号車 いすゞECM430改 橿原営業所所属 1991年 八木駅にて)

BA20 と同じような中型車だが、エンジン形式が変更になっている。この車は前部方向幕周りが大きくなっているのですぐに分かる、どうやら ECM 初期車の特徴らしい。


K-CCM410
(奈良22 か・788号車 いすゞK-CCM410 葛城営業所所属 1991年 五條バスセンターにて)

葛城にのみ存在した(追記:吉野と北山にも合計3台いたそうです。情報提供ありがとうございます)、BA20 などよりもホイルベースの短い中型車。前部と後部方向幕が車体から飛び出して見えるのが特徴だろう。エンジンは ECM と同じである。この車は1998年廃車となっている。分類的には小型車になるとのことですが、こちらに収録しています。


K-EDM430
(奈良22 か・839号車 いすゞK-EDM430 榛原営業所所属 1992年8月 榛原駅にて)

E系列中型車の最終モデルで、榛原・吉野営業所に集中して配属されている。ECM系からはエンジンがモデルチェンジされているが、車体には大きな違いは見られない。この車もやはり1998年に廃車となっている。



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