CH シリーズ(特別仕様車両)
上記のとおり、もとは博覧会向けの特別車両で、なんでも奈良交通と日野自動車が共同開発したとか。しかし特殊な装備が仇となり座席定員が少ないことや乗降しずらいこと(バリアフリー対策が難しい)、また清掃が大変なこと、さらに乗車口がスイングドアで傷みが激しいことから比較的長く車両を使う奈良交通にしては短命だったといえよう。
2001年11月から季節運転に格下げになった若草山頂線を走る29号車。2002年3月に廃車との情報が流れている。シルクロード博覧会終了後は主にこの若草山頂線が定期仕業の場になっていた。若草山頂にて。
運用見直しにより、2000年頃から阪奈道路線の一部にも充当され、ロングランするようになった。シルクロード博覧会当時もシャトルバス的運用が多く、臨時バスとして飛鳥で出稼ぎしている時を別にすれば、定期運用でロングランを持つのは当時珍しかった。奈良市庁前にて。
CH には赤(ピンク)系統の塗色と、この青(水色)系統の塗色の大きく2種類が存在した。写真は若草山頂線の区間便に充当されている姿だが、これ以外に日曜祝日などの「JR奈良駅−近鉄奈良駅−春日大社本殿」系統にもよく運用されていた。JR奈良駅にて。