奈良交通の小型車両たち (いすゞ編2)


いすゞMR-112D
(奈良22 か1048号車 いすゞP-MR112D 葛城営業所所属 1992年ごろ 近鉄高田駅にて)

ホイルベースが MR112F や DBR よりも約50cm短くなった車両。30台以上が投入され、狭隘路線の近代化に貢献した。しかし後部扉はともかく前扉付近の狭さは極めつけであり、足の不自由な方の乗り降りには大変だった。

いすゞMR-112F
(奈良22 き・・69号車 いすゞP-MR112D 葛城営業所所属 1991年 八木駅にて)

唯一「き」ナンバーで登録されたマイクロ車。この後は、マイクロバスで運行される路線が徐々にエヌシーバスに移管されるため、しばらく増備がとまることになった。

MR-112D シリーズ

MR94号車

確か奈良第2に1台だけ配属されたはずの車で、トップドア仕様。貸切運用も考慮して、補助椅子とシートベルトを装備していたのが特徴。路線で使用される時には 75号車(MR-112F系) と共通運用されていた。現在は葛城へ転属している。近鉄奈良駅にて。

MR1152号車

中部にも 97号車 のようなトップドア車が存在したが、このように2ドア車両の方が主流を占めていた。五條バスセンターにて。

NC1055号車

NC仕様MR

MR-112D シリーズからは、閑散路線向け仕様がなくなったのも特徴といえるが、開閉可能な窓や後部方向幕省略などはエヌシーバス仕様に引き継がれることになった。上段が奈良交通から譲渡された車両(奈良交通仕様)で、下段がエヌシーバスが発注した車両。


いすゞP-MR112D
(奈良200 か・400号車 いすゞいすゞP-MR112D 運転研修所所属 2010/ 9/ 5 五条山団地にて)

もとは南紀営業所に新規導入され和歌山ナンバーをつけていた。路線縮小により2005年に奈良へ登録変更されたのち、2008年から研修所所属となった。


いすゞLR
(奈良200 か・・56号車 いすゞLR233E1 郡山営業所所属 2001/ 1/ 5 西ノ京駅 回転場にて)

老朽化した DBR の置き換え用として郡山営業所に大量に導入された。その後、メーカーでトランスミッションの不具合が見つかり以後は日野HRに取って変わられることになった。エヌシーバスにもほぼ同仕様の車両が存在する。

いすゞKK-LR233E1
(奈良200 か・301号車 いすゞKK-LR233E1 榛原営業所所属 2015/11/ 2 東吉野村役場前にて)

99年に導入された車両のうち2台だけが2003年に登録変更されている。なお東吉野村役場以遠の路線はコミュニティバスに再編されたため、奈良交通が乗り入れるのはこの役場までとなった。



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