多区間向け大型車両・10.5mクラス車体グループ (日野編1)


日野RC320
(奈22 か・340号車 日野RC320 奈良(第一?)営業所所属 撮影年月不明 JR奈良駅にて)

数少ない長尺ボディの2扉多区間車両。筆者が目撃できたのは、富雄団地循環線と、都跡小学校スクール便しかない。写真は団体運用だったようで、営業所へ空車回送されるところだったらしい。残念ながらこれ以後同型の車を見掛けることはなかった。



RC362号車
(奈 か・362号車 日野RC300P 葛城営業所所属 1991年頃 近鉄高田駅にて)

奈良交通で一世を風靡した RC300P シリーズの初期車両。サブエンジン式の冷房装置を搭載している。写真の車は状態がよかったのか、1994年まで活躍を続けた。

RC
(奈 か・615号車 日野RC321P 葛城営業所所属 1990年3月頃 橿原市役所前にて)

RC300Pシリーズの後継で、RC300P同様南部の狭隘地域を除くほぼ全県区での活躍が目立った。99年から2000年にかけて集中的に取り替えが行われた。

か・770号車
(奈 か・770号車 日野K-RC301P 葛城営業所所属 2001年1月 国道三在付近)

1981年式の後期RCシリーズ。K のつかない RC シリーズが引退し、大型車で運行されていた路線が中型に移行されていく中、最後までかなりの数が現役で走っていた。この車もまだサブエンジン式冷房である。

奈良22か・835号車
(奈 か・835号車 日野K-RC321P 奈良営業所所属 2003年9月撮影 高の原駅にて)

最後まで活躍したRCがこの835号車。晩年は特定輸送や貸し切り輸送に従事することが多かった。

RC837号車
(奈 か・837号車 日野K-RC321P 生駒営業所所属 1988年ごろ撮影か 東生駒駅にて)

1982年式からは、正面右に確認窓が取り付けられるようになった。生駒地区はこの後3扉車などに置き換えられて、葛城→天理(その後奈良に統合)と渡り歩いている。

か・863号車
(奈 か・863号車 日野K-RC321改 郡山営業所所属 1988年ごろ撮影か 近鉄奈良駅−油坂船橋商店街前間)

RCシリーズの最終車両。このグループだけ冷房がエンジン直結になっている。北部に集中配置されたが、北部でこのタイプの車両を使う路線が減ったため、他の車両よりも早く一部廃車になったものも存在する。



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