去る2000年3月31日午後1時すぎ、北海道の有珠山が噴火した。地面の隆起や火山弾、火山灰による被害は決して小さくはなかったが、関係者の英断により早めの全員避難を行い、直接的な人的被害は0に食い止められた。雲仙普賢岳の噴火で犠牲者を出してしまった反省が生かされたとも言える。
現在よく取り上げられる「減災」(自然災害による被害をゼロにすることはできなくても、小さくすることはできないかという取り組み)の1つの道しるべともなる出来事であった。阪神・淡路大震災を経験した私にとっても無関心ではいられない話である。