消えた R230 -有珠山噴火の跡-
A地点
道央道の虻田洞爺湖ICの料金所を出ると、一般国道230号に合流するが、左側(北)方向は消されている。
正確に言えばこの場所はぎりぎり自動車専用道だが、車がこないことを確認して10mほど失礼して入らせてもらった。
これが国道(南)側から見たインター入口。道央道の橋脚の向こうは道路の痕跡すら見当たらない。
通行止のバリケードから先を覗くと、治山工事が行われている。土石流防止だろうか。しかし道央道と通行止箇所が思ったより近く、道央道が長期間に渡って通行止を余儀なくされたのが現地にくるとよくわかった。
さて、前のページの地図を見てもらうと分かるが、この国道のすぐ西側に別の道が洞爺湖方面へ通じている。その道も現在は通行できないようだが、せっかくなので様子を見に行ってみると…。
B地点
地図を拡大するとこうなる。実は ProAtras と Super Mapple のそれぞれの詳細図を合わせたのが現状に近い。
下に回りこむ道もどちらも洞爺湖方面へは抜けることができない。
これがそのバリケード。その横、幼稚園に沿って歩道があり、歩いて散策するコースはある模様。時間がなくて行くことができなかったのは残念である。この手前が三叉路になっており、その交差点そばに駐車場があるので、車をデポして歩くことは可能なので、天候がよければ歩いてみることをお薦めする。
C地点
R230 のこの区間は不通のままだが、噴火口を西側に迂回するルートができている。前のページの地図で1枚目の1999年の地図には記載がないので、噴火後開削した道路のようだ。地図では道道ではない一般道になっているが実際には大型バスも走行可能な立派な道である。その途中に噴火口を望む場所があった。それが C地点である。
駐車場から有珠山全景を望む。手前に見えているのが恐らく西山で、左奥に有珠新山などが見えている。
アップにしてみると今でも山が焼けているのがよく分かる。本来は谷のところに R230 が通じていたことになる。