いい標識・悪い標識 (1)

Last Update: 2007/ 6/22

千葉県八街市


ボロボロ

みるも無残に剥がれた案内標識。ふつう車がぶつかって剥がれるようなケースは見た事があるが、こういう全面ボロボロの案内標識が町中で見られるとは思わなかった。場所はJR八街駅近くの「八街十字路」交差点北行き。2002年7月4日撮影。


千葉県鴨川市


県道標識

県道番号標識の中に路線名が書いてある。どうも関東にはこのタイプの標識がそれなりの数存在するみたいだ。

石川県七尾市


時差信号

これも変というほどのことはないが、時差信号を示す標識にこのタイプが使われるのは関東地方に多い。東京都心ではやたらみかける。関西では文字で「時差信号」と書かれたものがほとんど。こういうのも東西の境目が明確にあるのだろうか? 写真は石川県七尾市の確か川原町交差点にて。

奈良県奈良市宝来


見えない×印

変形交差点の案内標識。この標識は姿形ではなく内容が変。一番まずいのは、「奈良市街」の文字の横に赤い「×」印が書かれているのが読み取れるだろうか? たしかにこの交差点を右折しても奈良市街へは出られないのだが、昼間でもあまり見えないのに夜見ると「奈良市街」は読めても「×」は一瞬ではまず読めないと思う。誤解の元だ。

もう一つは、細い道路がこの道路を横切っているが、「奈良市街 ×」「大阪」「阪奈道路」などの案内は本来その手前の太く書かれた道路に対してなのに、「奈良市街 ×」「大阪」が細い道に対してのように見えてしまうこと。

(さらに言えば、細い道を進むと、奈良市街にも大阪にも出れてしまう狭い裏道なのが状況をややこしくしている。標識の意図としてはそのような裏道案内は含んでいないと思うが)

一番の敗因は、1つの案内標識に情報を詰め込みすぎだと思われる。通常は「○○方面へは行けません」的情報は案内標識の中に入れずに別の看板を立てるものなのだが。

場所は、MapFan V では古くて載っていないので Mapion へのリンクにしておく。写真は東から西を見て撮影している。

http://www.mapion.co.jp/c/f?el=135/46/31.521&scl=20000&pnf=1&uc=1&grp=all&nl=34/40/38.815&size=500,500

奈良県奈良市油坂地方町 JR奈良駅前


場所はJR奈良駅をでてすぐ北寄りのところ。言うまでもなく他府県からの車も多く通りうる場所である。標識そのものは最近建てられたらしいのだが、以下の表示を見て質問である。「この標識から、生駒・阪奈道路(大阪)方向に行くにはどうしたらいいと思いますか?」

標識拡大図

実はこの県道と国道が交差する部分は立体交差であり、直接大阪方向へ進むことはできない。国道の高架下側道はJRの踏切部分が東行き(奈良公園方向への)一方通行である。

油坂の踏切

ではどうするか。仕方がないので一旦国道東行きに合流し、信号を1つこえて(信号交差点は転回禁止)その先の開口部で2車線を横断して転回するしかない。ますますもってこの標識には困ったものです。しかし、大型バスなどが交通量の多いこの区間で転回するのは困難である。

地図 標識2

MapFan V の拡大図によれば上記のようになっている。実は最もまともな解決方法は、右の写真に写っている1つ手前のJR駅すぐ北側の踏切を通って西側へ抜けるというもの。これでは反則技と言われかねないややこしい標識だ。

大阪府門真市上島町 府道158号線の交差点

標識06

R163 二階堂交差点から r158 に交差する交差点。見ての通り、補助標識にいろいろ書きすぎて何が何だかさっぱり分からない。実のところ、前車が左折した(私の行きたい方向も左だった)のでついて行った次第。昼間でも読みにくいのに夜間はまったく読めないんじゃないですかね? 信号待ちの時に前にトラックでもいて、いきなりこの標識を見てもねぇ。

これなら、同じ標識を2つ並べた(補助標識の内容が違う)天理市内の r51 のケースの方が親切だと思う。

滋賀県守山市 守山1丁目付近

標識07
これを見ただけでは、どこにも変なところはないと思う。が、しかし、後ろに何やら別の標識が写っている。

付近の様子

これで付近の様子が分かるだろうか。右に曲がれという標識が2つも続けてならんでいるのだが、手前の標識の立っている場所に右へ曲がる道路はない。補助標識から見ても奥のT字路の標識がなぜか手前にも存在しているようだ。規制予告なら規制予告用標識があるのだが…。

奈良市般若寺町 r753 と R369 の分岐交差点

標識09

この標識も内容がおかしいのではない。立っている場所がおかしい。普通案内標識は交差点手前に設置される。そうでないと直進以外のドライバーは非常に困るからだ(教習所でも習う通り、30m手前から合図しなければならない)。ところが、国道が本線から分岐していく(しかも国道の経由地にはそれなりに有名な観光地がある)大事な交差点にもかかわらず、ここの標識は交差点正面に立っている。こういう交差点は正直言ってナビゲーションシステムがありがたいかも知れない。

これでは、前に大型車がくると

バスの後ろ

こうなって、ドライバーにとってはいきなり標識が現れてびっくりということになる。しかも、悪いことに横にバス停のポールが見えているので、乗降のためバスが停車しているとドライバーは標識にまで気を配る余裕はないと思う。あきらめてそのまま直進してくれる人はまだいいが、急ブレーキをかけられたのでは後続車がたまらない。事故防止のためにも何とかしてもらいたい。



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