3扉車・市内循環用車両・11m超車体グループ (日野編2)


奈22か・892号車
(奈22 か892号車 日野K-RT226AA改 平城営業所所属 撮影年月不明 高の原駅にて)

いわゆるスケルトン車体の初期グループ。エンジンは EM100 という轟音を立てる形式を搭載している。低床構造が特徴で、導入直後は奈良営業所で市内循環などの看板路線で使用された。前面方向幕直下のエアダクトは一番最初のグループの特徴で、中扉・後扉の桟は飾りが入っている。この車両は2000年に廃車となった。

奈22か・911号車
(奈22 か・911号車 日野K-RT226AA改 生駒営業所所属 撮影年月不明 近鉄東生駒駅にて)

RT グループの第2弾で、エアダクトが方向幕下からサイドに変更となった。また中扉と後扉のデザインが変更となり、以後標準的に使用された。北大和(生駒)で多く使用されたが、2003年に取り替えが進んだ。

奈22か・917号車
(奈22 か・917号車 日野P-HU226AA改 北大和営業所所属 撮影年月不明 近鉄学園前駅[北]にて)

この時期の北大和向けの車両は一旦 RC 系と同じ系列の ER200 エンジンを利用した車を導入することになった。エアサス装備である。エンジンルームのグリルが右後方から左後方に変更になって、最後部の座席は車体の一番後ろまで下がっている。また、930号車からは運転席後ろのタイヤハウス上に荷物置き場が設けられた。

奈22か・927号車
(奈22 か・927号車 日野P-RT226AA改 奈良(第一)営業所所属 近鉄奈良駅にて)

P-HU226AA が北大和に集中投入されたのに対し、奈良営業所には RT 系列の車が3台投入された。いずれも HU 系車両の拡充により一部は生駒を経て全車平城へ転じ、そこで最後まで活躍した。インパネが RU と同じタイプのものから、HU 系と同じものへ変更になっている。

奈22か・981号車
(奈22 か・981号車 日野P-HU226AA改 奈良(第一)営業所所属 近鉄奈良駅にて)

奈良営業所に1台だけ配置された ER200 系エンジンの HU で、乗務員に不評だったのか、前面の通風口が塞がれてすっきりした。同じような仕様の 982・983 は北大和(生駒)に投入された(追記:982・983も当初は奈良所属との情報が寄せられました。ありがとうございます)が、車内のクーラーキセに特徴があった。その後この 981 号車も北大和へ移籍した。



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