3扉車・市内循環用車両・11m超車体グループ (日野編3)


奈22か・996号車
(奈22 か・996号車 日野P-HU226AA改 北大和営業所所属 2001年撮影 県庁前にて)

それまで多区間の大型車で運行されていた 160系統(高畑町−西登美ヶ丘5丁目)を3扉車で運行するように変更となった際、整理券発行機を搭載し側面の出入口表示を可変とした車両を投入した。一部は平城に転属したが永らく 160系統に限定運用される車両がいた。学園前地区では乗降方式が他の系統と違うため「後乗り」の大きな看板をつけている。2003年に限定運用を離脱した。

奈22か1076号車
(奈22 か1076号車 日野P-HU236BA 北大和営業所所属 1993年夏 近鉄学園前駅[南]にて)

新 HU グループで、1065,1066,1067 は 160系統対応、1068,1069 は富雄方面(多区間対応)、1070〜1074 は奈良営業所で市内循環用(整理券なし)。1075,1076 は多区間準備対応であった。1073 号車から車内にビデオモニターが搭載され、観光PRなどを流していた(現在は中止)。写真は開設直後の北大和 27 系統に入っている様子。当時は方向幕は富雄からの系統と同じ表記であったが、現在は単に「若草台」となっている。のちこのグループの車両が 160 系統限定運用についていた。

奈22か1132号車
(奈22 か1132号車 日野P-HU236BA 奈良営業所所属 2002年10月 博物館前にて)

2台(1131,1132)試験導入された機械式オートマチック車。近鉄バスなどではその後標準的に導入されたが、奈良では勾配路線が多いためかえって運転しづらい面もあったようだ。日野のオートマチック機構は最近の乗用車でみられるようなセミ・オートマチックシフトに近い感覚での運転もできるが、燃費の悪化を招く傾向にあり、「HOLD段使用禁止」のステッカーが貼られることもあった。

奈良22き・・21号車
(奈良22き・・21号車 日野P-HU236BA 北大和営業所所属 2001年2月 学園前駅[南]にて)

奈良シルクロード博の特別輸送にあわせて新製された車で、当時は最も輸送力が必要とされた宝来P−登大路間のピストン輸送を担当、バス無線も搭載していた。博覧会終了後北大和営業所に配置(20〜23)されたが、のちに 22, 23 は平城へ転属となった。

奈良22き・181号車
(奈良22き・181号車 日野U-HU2MPAA 北大和営業所所属 近鉄奈良駅にて)

1990年式のHU。前面方向幕横が黒に塗装され、インパネにマイナーチェンジがあった。写真は正月輸送で学園前地区からの奈良公園・春日大社方面への直通臨時バスに充当されている姿。整理券車ではないので通常は奈良市街へは顔をださない。

奈良22き・250号車
(奈良22き・250号車 日野U-HU2MPAA 北大和営業所所属 学園前駅[北]にて)

2扉車と同様、運転席側から見て左の確認窓が新設され、客室の窓と中扉・後扉の形状が変更になっている。この 91 年式は奈良営業所に集中投入され、北大和へ新製配置になったのはこの1台だけであるが、ノンステップバスの投入などにより奈良車が次々と平城へ転属していった。写真は1系統・6系統が平城に移管される前の姿。

奈良22き・264号車
(奈良22き・264号車 日野U-HU2MPA改 奈良営業所所属 2002年11月 近鉄奈良駅にて)

HIMR ハイブリッド機構搭載の車両。奈良営業所に1台のみ試験導入されている。奈良交通ではこの時期路線車はみなロッド式フロアシフト車だったが、この車はフィンガーシフト対応している点でも珍らしい存在であった。



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