3扉車・市内循環用車両・11m超車体グループ (日野編4)


奈良22き・323号車
(奈良22き・323号車 日野U-HU2MPAA 北大和営業所所属 学園前駅[南]にて)

もともとは1993年式で市内循環向けに新塗装で投入されたグループだが、ワンステップ車導入に伴って 97 年に3台が北大和に転属した。側面の行先方向幕が循環線用に横長になっているのが特徴。新製時から北大和に配置された 324〜328 は従来型である。この時期に導入された車や方向幕を入れ替えた車の方向幕の字体は角張ったものに変更されている。

奈良22き・388号車
(奈良22き・388号車 日野U-HU2MPAA 北大和営業所所属(生駒ダイヤ) 2001年2月 東生駒駅にて)

このグループからは、客室の窓が上段引き違い・下段固定から、1段引き違いに変更されている。写真では分からないが、生駒ダイヤ(旧生駒営業所管轄)を走る車のほとんどには後部監視カメラが取り付けられている。なお、この車の方向幕は字体が丸ゴシック風の独特のものを使っている。

奈良22き・497号車
(奈良22き・497号車 日野KC-HU2MPCA改 奈良営業所所属 2001年4月 大仏殿春日大社前にて)

2台(496,497)導入されたリフトバスで、前扉は観音開きになって車いすのまま乗降できるが、基本的には2ステップバスで、後扉も存在する。ドアエンジンが外に飛び出しているのが特徴(追記:この突起はドアエンジンではないそうです。情報ありがとうございます)。この車は姉妹都市ベルサイユのペイントがされており、もう1台の 496 号車はトレドのペイントがなされている。数少ない福祉車両だったので市内循環専従であった。このほかにも、音声合成による車内放送やフィンガーシフト機構、ホイルパーク式パーキングブレーキなどを搭載している。2016年現在、方向幕のLED交換も行ってまだ予備車的に市内循環運用に入っているが黄色ラッピングも施されず運行回数は減っている。

奈良22き・519号車
(奈良22き・519号車 日野KC-HU2MPCA 北大和営業所所属(生駒ダイヤ) 東生駒駅にて)

生駒営業所に新製配置された車で、北大和統合後も生駒ダイヤで活躍している。窓の桟がアルミ無塗装になっているのが特徴であるが、97 年式あたりではまた黒塗装に戻っている。車内の客室向け方向指示器のデザインが変更になっている。

奈良22き・619号車
(奈良22き・619号車 日野KC-HU2MPCA 平城営業所所属 学園前駅[北]にて)

3扉車としては最終の車両で、リフトバスに採用されたような音声合成による放送もフィンガーシフトも搭載されないまま北大和に配属されてきた。しかし、北大和にもワンステップバスが導入されるにあたって転属した 594 号車の代替として平城に転属することになった。


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